テレビやネット、新聞などでよく見る「リコール」という言葉。
でも、いざ自分のクルマがリコール対象になったらどうすればいいのか?
リコールの対象なんて何回も経験することじゃないから、分からない人が多いと思う。
そこで今回はリコールをテーマに「対象かどうか調べる方法・対処法・期限」をまとめてみた。
そもそもリコールとは?
クルマの設計や構造上で不具合があった場合、メーカー側が修理、交換、返金してくれる措置のこと。
もちろん、リコールを行うのはメーカー側の責任なので、お金なんてかからない。
リコールの対象となるクルマは、新車だけではなく中古車も含まれる。
リコールの対応は中古車だからといって、新車と違うということはない。
どちらも同じ対応だ。
ちなみにメーカーは不具合を発見次第、その原因、措置の内容を国土交通省に報告しなければいけない。
リコールを行うのはメーカーで、リコールがきちんと行われているかどうかの監視役が国土交通省という役割になっている。
通知は来るの?
メーカーから自宅にハガキが届く。
もちろん、中古車ショップで買ったクルマでもハガキが届く。
けれど、なかにはハガキが来ない人もいる。
考えられる原因は、車検証の住所変更をしていない場合だ。
例えば、引っ越しで住所が変わった人は、車検証の住所変更をしていない人が結構いる。
そんな人は、リコールのハガキが来ない。
住所変更した人は、車検証を一度見てみよう。
もし、記載されている住所と現住所が違う人は、すぐに車検証の住所変更をしたほうがいい。
では、リコールの通知が来ない人は、どうやってリコール対象車なのかを知ることができるの?
それを次で紹介したいと思う。
調べる方法は?
方法は2つある。
- 国土交通省のサイトを見る
- 自動車メーカーのホームページを見る
国土交通省のサイトで確認
車名や型式などを入力するだけで、リコール対象のクルマかどうかが分かる。
>>国土交通省のサイトはコチラ
また国土交通省が運営する『自動車不具合情報ホットライン』に電話をしても確認することができる。
電話番号は「0120-744-960」だ。
自動車メーカーのサイトで確認
各自動車メーカーのサイトにもリコール情報が載っている。
ネットで「車名 リコール情報」と入力すれば、クルマのメーカーのサイトが表示される。
一度、覗いてみよう。
対象車の場合、どうすればいい?
まずは最寄りのディーラーに電話しよう。
あとは予約をして、クルマをディーラーに持っていくだけでいい。
たまに、連絡なしでクルマを持っていく人がいるけど、それはやめたほうがいい。
なぜなら、ディーラーにも都合があるし、部品交換になれば部品の調達にも時間がかかるから。
いざディーラーに行ったのに、ムダ足だったなんてことになりかねない。
なので、行く前に必ず連絡したほうがいい。
代車が必要な人は、担当者に言えば代車を用意してくれる。
期限はあるの?
期限はない。
リコールは対象である全てクルマの対応をして、完了だから。
そもそもメーカーがリコールを断るなんてことをすれば、大きな問題になる。
そうなれば、社会的信用を失い、大きな損害を被ることになりかねない。
そういった意味もあり、リコールに期限はない。
通知を無視し続けたらどうなる?
とくに罰則があるわけではない。
けれど、リコール部分を直さないと、重大な事故につながる可能性もある。
実際、リコール対象のエアバックが破裂して死亡した人もいる。
「めんどくさい」「時間がない」「ガソリン代がもったいない」などの理由でリコールを受けない人がいるけど、必ずリコールを受けたほうがいい。
確かに、わざわざディーラーに行くのはめんどくさいし、ガソリン代ももったいないけど、文句を言ってもリコール部分が直るわけじゃない。
そこは我慢するしかない。